老犬の介護と病気について
老犬の介護と病気について
子犬の時から一緒に生活していると、いつまでも若いつもりでいます。しかしながら、私たちと同様に確実に年をとっています。いや、犬のほうが早く年をとっています。
犬の老齢は7歳ぐらいからと言われており、段々と無理が利かなくなってきます。しかし、年をとったことを認識すると共に、老齢のことをよく知って毎日の生活や接し方を正しくすることによって、あなたの愛する動物は長生きできるのです。
あなたとあなたの動物の幸せのために、今日から暮らし方を見直してみましょう。
高齢になると、今まで患ったことのない動物でも、いろいろなところにトラブルを起こします。
一日でも長く元気でいられるように、高齢動物にはより優しい配慮が必要です。
高齢動物への配慮
- 1. 室内で飼育する
外で飼育されていた動物は建物の中へ、暑さ寒さが緩やかなことは、身体に優しいことです。 - 2. 足腰の負担を減らす
室内で飼育されていた動物は、床をより足場の良い素材にして滑らないように、すこしクッション性を持たせてください。
関節に楽な洗いのきく絨毯などがおすすめです。 - 3. 日光浴をする
日中、太陽に当たることは、一部のエキゾチックアニマルを除き、とても大切なことです。
午前中の1時間ぐらい、暑ければ隠れられる日陰付きの場所での日光浴が良いでしょう。 - 4. 散歩は平らな道で
平らな道の散歩は、朝夕行えると良いでしょう。心臓病の子などは、無理をさせないことです。 - 5. 外気浴をする
自分で歩けない子にも、外気浴は必要です。今は良い乳母車があるので利用してみてください。
今までのお友達に会えますし、知り合いの飼い主さんからも声をかけてもらえると元気になります。 - 6. 食事は身体に合った物を与える
食事は消化の良い物、身体に合った物(病気なら処方食など)を与えましょう。
一度にたくさん食べられない場合は、3食に分けるのも体力維持になります。
逆にいくらでも食べる状態になっても、好きなだけ食べて良いわけではありません(特に痴呆やホルモン異常の時)。 - 7. 排泄に気をつける
排便・排尿は、気をつけて観察してください。汚物が身体について不潔になり易いので、充分注意が必要です。
高齢動物の病気アドバイス
若い頃元気に走り回っていた子も、だんだん年を重ねると、いろいろなところの具合が悪くなってきます。
若い時は年1回、年をとったら2~3回は健康検査を受けましょう。そうすると、異常があれば早くに手当てができますし、より快適な毎日が過ごせます。
次に、高齢動物がかかりやすい病気を挙げておきますので参考にしてください。
高齢動物がかかりやすい病気
心臓病・腎臓病・肝臓病・癌・子宮蓄膿症(雌)・前立腺炎(雄)・ホルモン異常(甲状腺など)・膀胱結石・尿石・尿漏れ・夜鳴き・便秘・口臭・歯周病・認知症・脳梗塞・脊椎変形症・白内障など、様々な加齢に伴う病気があります。
皆様が愛情を持って観察し、触り、飼育していれば異変にすぐ気がつきます。その時は、なるべく早くご相談ください。